オケツの人類史
ゴンザレスです…
僕は悲しい…
不甲斐ない…
なんで目に入んねん……
お前をそんなか弱いまつ毛に育てた覚えはない…
痛い……
痛いよォ…
このッッ 親不孝モンがァ゛ッ゛!!!!
ふぅ…怒りも収まったところで、何があったか説明します。
まあ、まつ毛が目に入っただけなんですけど。
もちろん、初めは痛みに悶えました。しかし、みなさんお知りの通り、僕ってやっぱヒラメキの申し子じゃないですか、脳細胞がバイバインじゃないですか、次の瞬間には考えてましたね、
昔の人ってどうしてたん???
昔って鏡も無いじゃないですか、今なんてちょいっとまつ毛取ったらいいだけですけど、昔の人にとっては意味不明な突然の激痛ですよ、
天災レベルですよ、祟りですよ、今までの悪い行いが走馬灯のように駆け巡って1つ1つ泣きながら反省して神に忠誠を誓いますよ、
そうして宗教は発展してきたのかもしれないですね。
あれ??
これ、的を射てね????
まあいいです、君たち現代社会の豊かさを貪るゴキブリ供には理解できなくてもいいです。
つまり、僕は激痛の中で考えたわけです。
原始人って、現代人の悩み抱えてたのかなぁ
と。
ちょっと顧みてください。僕なんて、ちょっと野菜不足だったら顔面ニキビだらけになるし、切れ痔なってブチブチになるし、指先の逆剥けでボロボロになるし、冬には乾燥して唇パサパサ手はアカギレだらけ、虫歯に怯えて歯磨きは朝晩じっくり、靴ズレで巻き爪痛むし、etc…
とにかく悩み事多いですよね。
じゃあ原始人は悩んでたのか??そのニキビ面を???てか原始人ってニキビ面やったん??
だれか教えてください、気になります。
まあ、僕が特に思ったことは、間違いなく原始人や昔の人は「野菜不足」ですよね。そもそも栄養学が学問として体系化されてきたのは世界的に見ても18、19世紀頃ですからね。原始人なんて切れ痔だらけのブチブチブリュブリュオゲレツ血だらけモンスターだったことは容易に想像できます。
だとしたら、なぜ僕たち現代人は生きているのでしょうか?
つまり、なぜ原始人たちは生き残れたのでしょうか?
ブチブチブリュブリュオゲレツ血だらけモンスターだったら、生存競争のスタートラインにすら立ててませんよね。
切れ痔のヤツって、世界で一番ヘボイですから。
もし僕が原始人の時代にタイムスリップしたら、ハエにも無抵抗で殺される自信があります。
原始人たちが生き残れた理由、それは…
切れ痔にならなかったから。
そうとしか考えられませんよね。背理法です。
つまり、原始人と現代人では根本的に体の構造が違ったんです。
現代人の骨格はこんな感じです。
でも、たぶん原始人の骨格はこうだったと思います。
完璧なフォーム。
まさに排便に特化した骨格です。
流動体のまま、抵抗を受けることなく外界への門(ゲート)を抜けた便は、まるで天より舞い降りる神の使いのように、その潤いを与えんとする大地の色を纏い、芳醇な香りと共に、世界に見せつけたのです。
つまり、常にうんちぶりぶり垂れ流し、切れ痔とは程遠い、理想的な体です。
しかし原始人は考えていたはずです。
なぜ、この目の激痛は突然やってくる。
なぜ、いくら神に祈りろうとも、指先の逆剥けは治まることを知らぬのだ。長老の逆剥けは遂に肘まで到達したらしいではないか。
なぜだ。なぜなのだ。そうして人類は考え、工夫し、発展してきました。
そして次第に交易体制の整備などが進み、比較的容易に様々な食物や知識を手にすることができるようになりました。
そして現在、人類は様々な問題を解決することができたのです。
真実を知ることができたのです。
まつ毛やったんやぁ……
ってね。
しかし、進化とは退化も伴うのです…
より動きやすい肉体に進化したせいで、人々は苦しめられることになるのです…
そう、
切れ痔。
人類が新たな解決を求める限り、
新たな進化を遂げ続ける限り、
新たな問題もまた生まれ続けるのです…
壮大な人類の歴史に比べたら
僕が夜の12時現在に明日提出の課題が終わっていないことなど
些細な問題…
no problem…